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「きのこ」には、発生環境や発生場所で同じきのこであっても、形態の違うきのこが見つかることが多くあります。 この「ブナサルノコシカケ」そして、「コフキサルノコシカケ」にも、2態様のものが見受けられます。 「ブナサルノコシカケ」は、最も一般的に見られる「サルノコシカケ」です。この「ブナサルノコシカケ」は ぶなの木を主として発生しますが、「サルノコシカケ」の図鑑などでは「ツリガネタケ」の大型品として 説明されています。でも「ツリガネタケ」とは発生環境、姿形、果肉ともまったく違い「ツリガネタケ」「ブナサルノコシカケ」 は「別種」だということが理解できます。 その他の「サルノコシカケ」は「ブナサルノコシカケ」と比較しますと、発生量、発生場所は少なく一般的には 「採取は困難」ですこの「ブナサルノコシカケ」にも、採取してみると 2態様のものが見受けられます。似てはいますがどこと無く違うのです。 また内部の果肉にもその差が見受けられます。ここではその2態様の「ブナサルノコシカケ」の違い、 「コフキサルノコシカケ」との違いなどを考察してみます。 |
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「コフキサルノコシカケ典型品」 「コフキサルノコシカケ」の名前の由来は、このサルノコシカケが「ココア色の粉を吹く」ことから 「粉吹きサルノコシカケがコフキサルノコシカケ」となったといわれています。 写真のように「コフキサルノコシカケ」は、表面の色がココア色となっています。 |
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「採取時のコフキサルノコシカケ」 この典型品「コフキサルノコシカケ」の採取は奥山です。ブナの木やミズナラの木を好んで でて、木にびっしりと付着しているために木から剥がすのも一苦労、 表面の傘の割れることがしばしばです。採取時から傘表面の色はココア色で、 果肉内部もココア色となっています。 |
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「コフキサルノコシカケは粉を吹く」 「コフキサルノコシカケ」の特長は、きのこの「胞子」を、周囲に吹き散らすことです。このために 「コフキサルノコシカケ」の周囲は特長のあるココア色で染まっていることがあります。特に地面に近いところ にでている「コフキサルノコシカケ」は胞子が周囲に拡散されることが少なく、この特長を良く見ることができます。 |
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「梅サルノコシカケ(梅型コフキサルノコシカケ)1.」 老梅の木についていた「梅サルノコシカケ」です。この「梅サルノコシカケ」は、 一般の「コフキサルノコシカケ」とはちがい、傘の色は梅ノ木に近い色をして表面にココア状の色は付いていません。 また厚みや形状も違います。木との付着部分もちがいます。このままだと「コフキサルノコシカケ」とは、 別品種のように見えるのですが・・ |
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「梅サルノコシカケ(梅型コフキサルノコシカケ)1.」 半枯れ梅ノ木からでてる「梅サルノコシカケ(梅型コフキサルノコシカケ)」です。まだ10cmぐらいと 小さいもので色や外見はコフキサルノコシカケとは違うように見えますが、果肉はコフキの特長と一緒です。 |
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「梅サルノコシカケ(梅型コフキサルノコシカケ)2.」 他の梅の木についていた「梅サルノコシカケ」の小さいものを最初の物と並べてみました。 形状は同じようですが傘の色が違います。このように梅の木につく「梅サルノコシカケ」でも、環境によっては 色や形を変えることがあることがわかります。(*注:梅ノ木に付くサルノコシカケでもコフキサルノコシカケ典型品 と同じものが付くこともあり、必ずしもこの形ではありません) |
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「梅サルノコシカケと同型の酷似コフキサルノコシカケ」 「コフキサルノコシカケ」にも2態様のものがあると述べましたが、この別なものが「梅サルノコシカケ」と 酷似しています。この「サルノコシカケ類」は民家付近では梅の木以外に柿、栗等にも発生が見られ、 里山ではコナラなどでも見ることができます。奥山では「典型品」は立木に付き、「梅サル型」はその周辺の 倒木によく見受けられます。この傾向は「ブナサルノコシカケ」でもあります。 |
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「粉を吹く梅型コフキサルノコシカケ」 「コフキサルノコシカケ」の最大の特長は、「ココア状の粉を吹く」でした。「梅型コフキサルノコシカケ」では、 これまで粉を吹いている状態の物は見ることはできませんが、「粉を吹く梅型コフキサルノコシカケ」を探すことができました。 これはぶなの木に出ている「梅型」ですが「典型品」同様のココア色粉を周囲に吹き散らしていました。 これで「梅型サルノコシカケ」も、まちがいなく「コフキサルノコシカケ」の仲間だと確認することができました。 |
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「コフキサルノコシカケ典型品の切断面」 他の「サルノコシカケ」が「コフキサルノコシカケ」であるかどうかを特定するには内部の果肉を 確認、傘の裏面を見ることで判断がつきます。まず「典型品」の内部の果肉を確認してみました。 果肉は「ココア色(チョコレート色)で、積層板状態」になっています。これも「コフキサルノコシカケ」 の特長です |
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「梅サル酷似コフキサルノコシカケの切断面」 「梅サル酷似コフキサルノコシカケ」の断面を見てみます。断面は肉厚が薄いので積層板状態が貧弱ですが 果肉は「ココア色(チョコレート色)で、積層板状態」になっており、「コフキサルノコシカケ」の特長を 兼ね備えています |
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「梅コフキサルノコシカケの切断面」 「梅コフキサルノコシカケの切断面」を見てみますと、「梅サル酷似コフキサルノコシカケの切断面」とほぼ 同じ状態です。これで「梅サルノコシカケ」は、「コフキサルノコシカケ」の仲間ですし、さらに 梅ノ木以外にでている「梅サル酷似コフキサルノコシカケ」と、同じ種類というこが確認できます |
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「サルノコシカケの裏面」 「コフキサルノコシカケ」の判断基準の傘の裏側を見てみました。「コフキサルノコシカケ」は 「傘の裏側は、白色か黄白色」なのですが、「典型品」「酷似品」とも同じ色でした。 これで同じ「コフキサルノコシカケ」ということ確認できました。 もう一方のほうは「ブナサルノコシカケ」の「典型品」と「酷似品」ですが、こちらも 同じ「ブナサルノコシカケ」ということが確認できました。 |
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「コフキサルノコシカケの種類」 これで「コフキサルノコシカケの種類」には、2態様の「コフキサルノコシカケ」があることが わかりました。 |
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