たらの木栽培  

たらの木栽培日記 2

  
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山菜直売所「ちいくろ」

たらの木

「たらの木」は日本全土に見られて、山菜ではもっとも身近で人気のある「山菜の王様」です。 日当たりのよい荒地や、傾斜地、崖地に生えていることが多く見受けられます。 たらの芽のてんぷらは、山菜特有の味があります。人気があるために栽培も普及してきており 12月ごろから店頭に並びその人気はとどまることを知らないようです。 天然品は、乱獲により減少傾向にあり採取は難しくなりつつあります。
       
   
      

たらの木毛根(ひげ根)

    

たらの木栽培   毛根(ひげ根)
たらの木の種根は通常7mm〜1cmぐらいからを種根として利用します。たらの木の種根の 太さは発芽後の木の太さに影響を及ぼします。でも太いのが良いかというとそうでもありません。 毛根(ひげ根)は、発芽が特に旺盛です。場所によっては正常な種根を凌ぐ勢いで伸びることも 珍しくありません。この毛根(ひげ根)を上手に利用することでたらの木を飛躍的に増やせます。 計画的にひげ根を植え付け栽培することは経営上も有効です     
たらの木栽培   たらの木種根
たらの木は浅く幅広く根を張り巡らします。種根として利用するたらの木は一年目のものまたは、苗木から育てた 2年目の物を種根として利用します。通常種根として利用する根の太さは7mm以上ぐらいからで、 それ以下の毛根は余り利用されることがありません。たらの木は若い木ほど毛根が長く成長が旺盛です。 古い木にはこの毛根を余り見ることはできません。 この毛根を上手に育てることでたらの木を飛躍的に増やせます
たらの木栽培   ほりあげた種根
根は畑で切り取り、根だけを作業場に持ち帰りま。細い毛根でも十分に利用できることから 全てを丁寧に切り取ります
たらの木栽培   栽培の効率化
たらの木栽培地は遊休地、荒地、山間地が多いために雑草が生茂りその処理に多くの労力が、 必要です。また自宅から遠距離な場合も多く管理も大変です。その点毛根は栽培面積が 少なくてすむために自宅近くの畑地でも育てることが出来、管理や除草で大いにメリットがあります。
たらの木栽培   植え方
毛根の植え方の例です。ご参考に植え付けしてみてください
毛根(ひげ根):太さ 1〜6mm位、 長さ 12〜15cm位
A:掘り起こす深さの目安 15〜20cm
B:覆土(毛根にかぶせる土の高さ)4〜6cm
C:毛根間隔 5〜7cm
D:畦間隔 45〜60cm位
畦は除草、水害等を考慮して高畝とします
たらの木栽培  毛根の生育  1、

新駒の毛根の発育状況です。とても芽の出や発育は旺盛です。これを育てて翌年に 本畑に移植しますと立派な「たらの木」になります。 少ない面積で多くのたらの木を育てるのに効果的です。除草も少ない面積ですみます。
たらの木栽培   毛根生育状況・・2、

8月に入りました。雑草もたらの木も発育が旺盛になりました。毛根の新駒は 立て札を越す勢いで伸びてきました。
たらの木栽培   毛根生育状況・・3、

12月毛根の生育、毛根の生育状態は大きさや太さには相当のばらつきがあります。
たらの木栽培   毛根苗

春にこの毛根を掘りあげて、苗木として本畑に植え替えます。
たらの木栽培   毛根苗木の2年目生育状況

毛根苗木からの生育状態は通常の種根からは多少劣りますが、立派に成育します

      

2009年、たらの木の栽培日記

    

    
たらの木栽培 09.04  たらの木種根の堀上

4月雪解けを待って種根の堀上を行います。堀上は手作業ではとっても大変なので 機械で行いますが、根を傷つけたり、切断したりしないように気をつけて行います。
たらの木栽培 09.04  ほりあげた種根

根は畑で切り取り、根だけを作業場に持ち帰りま。細い毛根でも十分に利用できることから 全てを丁寧に切り取ります
たらの木栽培 09.04  種根調整、選別

持ち帰った種根を選別調整して、大きいもの(約6〜7mm以上)とそれ以下(6mm以下) とに選別し、できるだけ姿かたちの良いものを販売用、傷ついたもの根分かれしたものや 毛根は自家製用として選別します。
たらの木栽培 09.04  種根選別

種根を種別ごとに分類して、消毒液(リドミルMZ水和剤200倍液)に30分漬けます。
たらの木栽培 09.04  畑を耕す・・向山大谷

植え付け畑を耕します。肥料は特に必要はありませんが、入れるとすれば有機質肥料、 今回は堆肥を入れました。またたらの木は根を広く張るために深く、柔らかい土壌ほど 大きなたらの木が出来ます。今年は畑を増やして合計4ケ所となりました。
たらの木栽培 09.04 畑を耕す・・大崎寺西

今まで野菜を栽培していた畑の一角にもたらの木を栽培することにしました。 隣接地は他の人の土地で、野菜作りをしているので少し気を使います。
たらの木栽培 09.05  畑を耕す・・向山田山

この場所が一番広く約2000平方メートルほどあります。畑を耕したり 種根の植え付けは一度きりですが除草は何度となく行わなければならずに、できるかなと 不安になってしまいます
たらの木栽培 09.05  畑を耕す・・向山田山

植え付けのできる状態に耕しましたが、除草や雨水の流れなど計画的に植えつける計画が必要です。 畝幅、植え付け間隔、株間隔など・・後で苦労しないようにします。・・でも毎回決まって 同じ過ちを繰り返すのです・・
たらの木栽培 09.05  植え付け・・大崎寺西

こちらの広さは約500平方メートルぐらいです。2人一日でゆっくり 種根の植え付けや、苗木の植え付けを終了しました
たらの木栽培 09.05 植え付け・・向山田山

広〜い畑の植え付け作業に3人で3日かかりました。もっと手抜きをして簡単に行う予定でしたが 要領が悪くて時間ばかりが過ぎたのです。
たらの木栽培 09.05 植え付け・・向山大谷

こちらの広さは約約1000平方メートルほどぐらいです。3人で一日で終了。 植え付けも経験で早くなりました。手抜きを覚えたのかも・・・それとも 植え付け作業に飽きてきたのかもしれませんが・・・
たらの木栽培 09.05  植え付け終了・・向山大谷

最初の植え付けから最後の植え付けまで、他の用事をしながらやったので約一ケ月の 差があります。種根は土中に埋めておいて、少し芽だしをしたものを利用します。
たらの木栽培 09.05  たらの芽・・天然

たらの木種根の植え付け時期はその地方の「天然たらの木の萌芽時期」が目安と 言われています。全国では相当日にちの差があるように思います。でもそんなに 気にせずに植えつけてますが、発芽率にはそんなに差は出てないようです。映像は 畑に植えてる天然のたらの芽です。露地栽培用です。
たらの木栽培 09.05  たらの芽・・駒みどり

露地栽培用の「駒みどり」の芽です。映像では天然のたらの芽との相違がわかりません。 実際にも、種別を見慣れた人でなければ見分けは難しいかもしれません。
たらの木栽培 09.05  たらの芽・・新駒

「新駒」の頂芽ですが、芽に新駒特有の特徴があらわれるので他の種類との相違が良くわかります。
たらの木栽培 09.05 植え付け後のたらの木畑・・向山大谷
たらの木の種根の発芽は、品種や個体差によって大きく変わります。同じ品種でも30日で発芽するものと 75日ぐらいかかるものがあります。種根に発芽用の芽があるもの無いものの差でしょうか、原因はよくわかりません。 品種では新駒は発芽が早く蔵王の発芽は新駒より30日ぐらい遅くでる傾向があります。天然は発芽率が 他の栽培用に比べると悪くなります。・・・が梅雨時期を過ぎると遅れを取り戻すかのように発育は みな旺盛になります。芽が出ないとあきらめないで・・!
たらの木栽培 09.05 発芽状況・・向山大谷

新駒の早いものではもう30cmぐらいに枝を広げるものも見えますが・・・全体的な発芽率は 植え込み1ケ月ぐらいでは10〜20%位です。まだこの時期は草も落ち着いているのですが・・・
たらの木栽培 09.06  植え込み後の畑・・向山田山

植え込み後は特に作業はありません。順次に発芽してきます。この畑の土手には「キツネ」が、 巣穴を作っています。たらの木畑のモグラとかミミズを捕まえるのか荒されて大きな溝が数箇所 できています。たらの木の種根も臭いか何かするのでしょうか植え付け前の束ねて土に埋めておいたものを 掘り出していたずらをしてました。
たらの木栽培 09.06  桑の実からたらの木畑を・・向山田山

6月の後半に入りました。たらの木畑の周囲には野生の桑の木があります。今年は天候が良く 暑かったので実のなりが例年よりもよくなっています。この時期には雑草も勢い良く伸びるので 除草は欠かせない作業です。
たらの木栽培 09.06  除草・・向山田山

たらの木の周辺の雑草を手作業で抜いてやります。以前はこの作業が辛くてつい除草を おろそかにし、大事なたらの木の幼木を失ってしまうことがたびたびでした。 でも植え付け面積が増えるにつれて、手作業では限度があり多少のロスは覚悟で 機械で除草することにしました。
たらの木栽培 09.06  ナイロンカッター

刈り払い機に、ナイロンカッターを取り付けて除草することにしてからは、作業効率が 大幅に改善されました。でも誤ってたらの木を切断することも多いので切断ロスを見て 植え付け間隔を狭めて間引きされてもいいようにしたり、植え付け本数を多めにしておきます。 でもたらの木の根元付近は手作業になります。
たらの木栽培 09.06  除草前・・向山大谷

6月の後半、たらの木畑は雑草に覆われてしまいました。でもナイロンカッターがあるから 大丈夫です。この機械で作業が楽に出来るようにあらかじめ高畝にするとか、作業のしやすい間隔で 植えつけておくことも後の作業が楽になります
たらの木栽培 09.06  除草後・・向山大谷

溝の部分やたらの木の周囲をナイロンカッターで切り取ります。ナイロンカッターは草や 障害物を飛び散らすので汚れても良い作業着の着用、防護メガネは必ず着用します。
たらの木栽培 09.06  除草前・・向山大谷

このような雑草を放置しますと芽の出たたらの木は日陰になり草に負けて枯れてしまいます。 通常たらの木の植える場所は、遊休地だったり、山間地だったり荒地だったりするので 雑草の勢いは凄く、これからは幾度と無く雑草との戦いがはじまります。
たらの木栽培 09.06 除草後・・向山大谷

ナイロンカッターのお陰で短時間で除草を終えることが出来ました。このあとたらの木根元周辺の 雑草の除草を行います。2人で約4時間ぐらいです。
たらの木栽培 09.06  毛根(ひげ根)
たらの木の種根は通常0・7〜1cmぐらいからを種根として利用します。たらの木の種根の 太さは発芽後の木の太さに影響を表します。でも太いのが良いかというとそうでもありません。 毛根(ひげ根)は、発芽が特に旺盛です。場所によっては正常な種根を凌ぐ勢いで伸びることも 珍しくありません。この毛根(ひげ根)が「ちいくろ」畑の主役です。1〜6mmぐらいのもの を、短冊状に15本ぐらいづつ植え込んでいます。毛根自体で間引くのか発芽率は30%ぐらいです。
たらの木栽培 09.06 毛根の生育

新駒の毛根の発育状況です。とても芽の出や発育は旺盛です。これを育てて翌年に 本畑に移植しますと立派な「たらの木」になります。 少ない面積で多くのたらの木を育てるのに効果的です。除草も少ない面積ですみます。 来年はこの毛根(ひげ根)を2000円/100本で販売します。よろしくお願いします
たらの木栽培 09.06  生育状況・・大崎寺西

以前畑で大根等を栽培していました。畑地だったので雑草は他の場所よりも 少なく、雑草の種類もちがい弱い雑草が多いので簡単に除草ができます。 この場所には、今回堆肥を2トン車3台分入れました。
たらの木栽培 09.07  生育状況・・向山田山
今回で3度目の除草が終わりました。ここはヨモギ、月見草、ヒエなどが多く以前は 遊休地でした。ナイロンカッターで除草、そのご根元を手作業、3人で一日の作業です。
たらの木栽培 09.07  生育状況・・向山田山
全体的な生育はまあまあといった感じです。蔵王や天然もやっと15cmぐらいになりました。 これからが楽しみです。
たらの木栽培 09.08  毛根生育状況・・向山大谷

8月に入りました。雑草もたらの木も発育が旺盛になりました。毛根の新駒は 立て札を越す勢いで伸びてきました。(6月の除草前・・向山大谷映像と比較してください) もうこうなれば一安心です。でも中には このように伸びてないたらの木もたくさんありますので、除草はまだまだ油断が出来ません。
たらの木栽培 09.08  生育状況・・雑草と競争だ・・向山大谷
この畑は土が肥えているので、雑草の勢いも激しく一週間でこのようにたらの木を凌ぐ勢いで 雑草、ヒエが伸びてきています。根元は機械では刈れませんので手作業となります。・・ まだまだ雑草との戦いは続きます。
たらの木栽培 09.09.08  鹿害・・向山田山
今年は木の実が不作で里地に「熊」が出没しているという情報です。最近畑に向かう途中で カモシカの姿を見かけるようになりました。あんまりここでは見かけることが無いのに・・ と思ってました。・・・一週間ぶりで除草に来て見ると苗木から育ててるたらの木の 若芽がほとんどちぎられていました。よく赤みずの実だけ上手に食べてるのを見ます。 鹿の仕業なのですが・・・・ ついにこの畑まで来てしまったのです。・
たらの木栽培 09.09.08  鹿害・・向山田山
よく見ると被害は相当でした。まあ〜よくもこんなにきれいに食べて・・大きい苗木の たらの木の若芽はほとんど食べられてしまいました。・・小さいほうは棘が激しいので 遠慮したのかもしれません・・・更に食べるときに幹が折れたのでしょうか?20本ほど 木が倒されていました。・・・鹿の害は初めてです・・・う〜ん・・よわったなあ〜・・
たらの木栽培 09.09.08  ・・背丈まで伸びた・・・・大崎寺西
里地でのたらの木栽培地では、順調に育っています。今日ぐらいで除草は終わりにしょうかと思ってます。 木は背丈を越すほど伸びて、これからこの周辺の特有の強い西風に倒されなければなどと思ってます。
たらの木栽培 09.10.04  ・・もう雑草処理は・・向山田山
10月に入りました。今年は雨が極端に少なく9月に見た伸びからすると思ったより伸びが鈍くなっています。 雑草は勢いが弱まったので今日が最後の雑草とりとなりました。その後台風18号がきましたが 小さい木が多かったせいか、倒れる木はほとんどありませんでした。11月には葉が枯れ落ちることでしょう
たらの木栽培 09.11.15  ・・種子・・向山大谷
たらの木が花を咲き終えて黒い実をたくさんつけました。自然界ではこの種子が繁殖して、 たらの木を発生させます。種子は土の中で発生条件が整うまで何年でも待ち続けるようです。 たらの木畑の中で自然に繁殖することは見かけませんが、新しく作った林道沿いの土手、刈り払いしたところなどには、 いつの間にか新しいたらの木が次から次へと芽を出してきます。
たらの木栽培 09.12.04  ・・葉が落ちました・・大崎寺西
先月までは葉が茂って隣の畑に邪魔をしていたのに、いつの間にかすっきりと丸刈り状態になっています。 暖かくまだ葉が残っているものもありますが間もなく全ての葉が落ちるでしょう。たらの木も冬眠期に 入ろうとしています。
たらの木栽培 09.12.24  ・・雪に見舞われました・・大崎寺西
葉が落ちたたらの木畑は雪に見舞われてしまいました

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