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マタタビ(またたび)の名前の由来は、疲れた時にマタタビの実を食すると「再び旅ができる」ことから。ほぼ全国に分布するつる性の植物で、キウイフルーツと同じ仲間で秋に3〜4cmの実をつけます。
マタタビ(またたび)の葉っぱ、ツル(枝)、そして実は疲労回復や滋養強壮にいいということで昔から人気がある木の実です。
春の若芽はてんぷら等にして食されます。初夏の頃に延びたツル(枝)は、乾燥させて、煎じて飲んだり、浴槽に入れて疲労回復の薬草として利用されます。初夏に咲く可憐な白い花が終わりますと、実をつけます。
この実が、とても重宝な実で、いろんな目的で利用されます。
マタタビの実には、ドングリ型の正常な実と、寄生虫が寄生してカボチャ型に変形する虫エイ果と呼ばれる2種類があります。
どちらもその成分に変わりはないのですが、カボチャ型の実のほうが
成分の揮発性が抑えられて、加工しても成分のロスが少ないということで、特に利用度合いが多く、重宝されています。
カボチャ型の実をゆでて乾燥させたものは木天蓼(もくてんりょう)と呼ばれる漢方薬として有名です。ドングリ型の実は塩漬けや味噌漬けで食べたり、カボチャ型の実は果実酒(マタタビ酒)となったり、乾燥させて「マタタビ茶(またたび茶)」に利用されます。
また、「猫にまたたび」といわれるように、猫科の動物は、本能的にマタタビに吸い寄せられます。猫のストレス解消、健康・食欲増進になるので、愛猫家の方々に人気です。 |
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