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さるのこしかけ(サルノコシカケ)
サルノコシカケはきのこの一種です。でも普通のきのこは,季節が来て発生するのにサルノコシカケは、
一年中生えているのです。枯れた木や、枯れて倒れた木に発生することが多いのですが、生枯れ木にも発生します。
大きいサルノコシカケの仲間は、木に発生している状態が半円形の形をしており、ちょうどサルが腰をかける
イスのように見えたことから、この仲間がサルノコシカケと呼ばれるようになりました。 サルノコシカケの仲間は多く、いろいろな名前のサルノコシカケがあります。 |
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さるのこしかけ(サルノコシカケ)の種類
サルノコシカケには種類がおおく、姿形もさまざまです。一般的にはどのサルノコシカケかは普通には判断がつきません。ここでは
サルノコシカケの中でも、ブナの木に発生することが多い「ブナサルノコシカケ」「コフキサルノコシカケ」
を扱っています。双方とも奥山での採取で、なかなか採取は困難です。とくに「コフキサルノコシカケ」は、
発生数が少なく、採取しにくいために、採取量は限られています。またいろいろ耳にする霊芝(レイシ)、
メシマコブ、アガリクスなどもサルノコシカケの仲間です。 |
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「ブナサルノコシカケ」の採取品ですが、写真の「ブナサルノコシカケ」は、若くてきれいな「ブナサルノコシカケ」
です。裏側にも虫の穴が無く、形もきれいです。このような若い「ブナサルノコシカケ」は本来は少なくて、
年数のたったものがほとんどです。外側の輪は、年輪を表すといわれています。 輪が多ければ多いほど年数の経過した「ブナサルノコシカケ」です。外観の色はこのように若い新鮮なものほど
乳灰褐色が多く、そのほか「はかま部分」が茶褐色のものや、年数の経過が進むと汚れた灰褐色を呈します。
「ブナサルノコシカケ」は色も多様ですが形も多様です。小さい幼年期ほど形は多様です。大きくなるにしたがって
半円形状になってきます。「ブナサルノコシカケ」は、年数が経ちますと虫が入ることがおおくなります。
年数の経過とともに虫の数も増えて、木の勢力が弱まり枯れ木状態が進行すると、 栄養分を木から吸収できなくなり、木についたままで、「ブナサルノコシカケ」は、
死滅しぼろぼろになってしまいます。また木も衰弱してまもなく倒木することとなります。
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ブナサルノコシカケ
こちらでは、サルノコシカケというとこの「ブナサルノコシカケ」のことをいいます。「ブナサルノコシカケ」は
主にブナの木に発生するのですが、ブナの木に発生する以外トチの木、ナラの木、ニレの木、白樺の木等
多くの広葉樹の木に発生します。発生状態の特長は、生枯れ木に発生して木の栄養を吸い取り、木が枯れると自分も
死滅してしまいます。木が枯れすぎている場合や、枯れて倒木した木には死滅した 「ブナサルノコシカケ」が付着していて、触れるとボロッと、壊れてしまいます。
ほとんどの「ブナサルノコシカケ」は立ち枯れ木に発生し、倒木に発生することは稀な「サルノコシカケ」です。
この「ブナサルノコシカケ」は、きのこ参考書や図鑑上では、「ツリガネタケ」の、大型サイズとして 扱われていますが、この「ツリガネタケ」とは幼菌状態も、成長した状態も全く違うもので、
「ツリガネタケ」ではなく、「ブナサルノコシカケ」という別の種類のサルノコシカケです。 |
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ブナサルノコシカケの発生状況
「ブナサルノコシカケ」はおもに、ブナの立ち枯れ木に発生します。
発生場所はブナの立ち枯れ木で、奥山であり、高くて手の届かぬところだったり、また成長が遅いため、
多くの採取は困難です。図鑑などでは「ツリガネタケ」の大型サイズと紹介されていますが、「ツリガネタケ」
とは、幼菌も、成長状態も、断面も全く違い同一種類とは考えられません。 いろんな文献で癌などの効能に効くサルノコシカケの種類に、「ツリガネタケ」がありますが、
この「ブナサルノコシカケ」を指していると考えられます。ブナの木以外の広葉樹の木にも発生する こともあり、トチの木や、ナラの木、白樺の木、ニレの木などにも発生します。
「ツリガネタケ」などは、倒木に発生するのに対して、「ブナサルノコシカケ」は、めったに倒木に 発生することはありません。生立ち枯れ木などには若い威勢の良い「ブナサルノコシカケ」が、
発生しているのに対して、古い枯れ木や倒木などには虫がついた穴だらけの「ブナサルノコシカケ」だったり、
死滅した「ブナサルノコシカケ」となります。木が枯れて倒木してしまいますと、「ブナサルノコシカケ」も
死滅してしまいます。風倒木には、この「ブナサルノコシカケ」は、 発生することはほとんどありません。このような倒木に似たようなサルノコシカケが発生していることがありますが
「ブナサルノコシカケ」ではありません。 山などで枯れ立ち木に見られる「サルノコシカケ」はこの「ブナサルノコシカケ」です。
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ツリガネタケ
写真は「ツリガネタケ」です。写真では大きさがよくわかりませんが、「ツリガネタケ」の大きさは、
大きくて5cm大です。またこのように倒木に密集して発生するのがほとんどで、立ち木に発生することはまれです。
また枯れてぼろぼろになった木にも「ツリガネタケ」はよく発生しています。「ブナサルノコシカケ」は
このようなことはありません。同じ木に発生していることもありますが、「ツリガネタケ」は地上2m
位までで、それ以上の高さに出ることはありません。外観は写真で見ると良く似ていますが、 大きさや、切断面は全く違います。切断面はむしろ「コフキサルノコシカケ」に似ています。
この「ツリガネタケ」の大型サイズが、「ブナサルノコシカケ」といわれていますが、 こんなに違うのになぜか「不思議」です。癌などに効果のあるサルノコシカケに「ツリガネタケ」がありますが、
写真の「ツリガネタケ」ではなく、「ブナサルノコシカケ」を指していると考えられます。
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「コフキサルノコシカケ」の外観は、表面の色が茶褐色をし、年輪の部分が複数になって
ゴツゴツしています。形は半円形状ですがどちらかというと円錐状の半円形という感じです。
「ブナサルノコシカケ」と比較しますと、硬く、重く、とても頑強にできています。 また虫が入らないと思われていますが、年数の経過したものには入っていることもあります。
図鑑などでは、傘の表面は灰褐色、灰色などで、ココア状の粉を吹いて茶褐色「ココア色」になると
ありますが、そのような灰色や、灰褐色の「コフキサルノコシカケ」は、見かけたことはありません。
「ブナサルノコシカケ」を、「コフキサルノコシカケ」と混同しているように思われます。
「コフキサルノコシカケ」は意識的に探しても見つけることは困難です。偶然に見つけるぐらいですので、
採取は困難です。こちらでは「ブナサルノコシカケ」も「コフキサルノコシカケ」も、 おなじ「サルノコシカケ」と扱っています。
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コフキサルノコシカケ
ブナの木に発生することが多く、こちらでは「ブナサルノコシカケ」と、同一種類として扱われていますが
本来は違うサルノコシカケです。サルノコシカケの仲間でも特に知名度が高く、コフキの意味はココア状の粉を
吹くことから「粉ふき」がなまって「コフキ」になったと言われています。「ブナサルノコシカケ」と比較すると
倒木にも付着していることもあり、大きいものは50〜60cm大にもなります。また木に接している石つき面も
「ブナサルノコシカケ」に、比較しますと広く、木から剥ぎ取ることは容易にはできません。 発生量も少なく、また容易には木からとることはできませんので、採取量はとても少ない「サルノコシカケ」です。
サルノコシカケの愛用者にはこの「コフキサルノコシカケ」を、求める方が多くいます。 従来は「ブナサルノコシカケ」も「コフキサルノコシカケ」も、同一に扱っていましたが、「コフキサルノコシカケ」の
要望が多いので別々に販売することにいたしました。採取量が少ない分高くなってしまいますがご了承ください。
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コフキサルノコシカケの発生状況
「コフキサルノコシカケ」は、「ブナサルノコシカケ」同様、ブナの木に発生します。でも「ブナサルノコシカケ」
と違い、発生は非常に少なく見つけることは困難です。「ブナサルノコシカケ」と「コフキサルノコシカケ」は、
同じブナの枯れ木に発生しますが、同じ木に発生していることはありません。「コフキサルノコシカケ」は、
参考書などによると市街地の枯れ木や、朽木に発生していたり、里山周辺の身近に発生しているように 書かれているものもありますが、見かけることはほとんどありません。
「コフキサルノコシカケ」は、「ブナサルノコシカケ」と違い、倒木にもよくでています。 木にびっしりと付いているために、木から剥がすことは並大抵ではありません。道具が無いと採取は困難です。
「コフキ」と「ブナ」の違いは、この発生状況でも見分けられますが、断面から判断するのが 一番わかりやすい判定になります。
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「ブナ」「コフキ」サルノコシカケ比較 |
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1.外観表面
写真左側灰色のものが「ブナサルノコシカケ」、右側茶褐色のものが「コフキサルノコシカケ」です。
外観表面の色はこのように大きく違います。でもときどき「ブナサルノコシカケ」は外部表面の色が
茶褐色状のものを見つけることがあります。外観だけでは見分けがつかないことがありますが、
その他、石突部分(木と接している部分)や、手での感触(柔らかいか、硬いか)等でも判断が
つきます。でもたくさん見ていないとわかりにくいかもしれません。 |
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2.裏側
サルノコシカケの裏面を観察して見ましょう。「ブナサルノコシカケ」は写真では左側の明るい乳白色です。
「ブナサルノコシカケ」は、若くて新鮮なものや多くはこのように乳白色ですが、発生状況によって
は茶褐色だったり、湿気の多い場所や、死滅に近いものは、黒色だったりすることがあります。
「コフキサルノコシカケ」は、写真では右側で黄色の混じった白黄色ですが、「コフキサルノコシカケ」
の場合若い新鮮なものほど裏側は白色ですが、採取時に触れたり傷つけたりしますとこのように黄色に変色します。
それから年数の経過したものや、湿気の多い倒木に発生するものは、茶褐色が多く採取後の変化はほとんどありません。
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3.断面
「ブナサルノコシカケ」「コフキサルノコシカケ」の違いが明確に判断できるのは、断面です。果肉の色が
「ブナサルノコシカケ」は、黄土色ですが、「コフキサルノコシカケ」は、明確な「チョレート色」です。
もっと断面で顕著なものは、断面の形状です。「ブナサルノコシカケ」は傘表面に近いほうが、断熱材のような
綿状の様相をして、裏側に近い部分が積層状の茶色となっています。「コフキサルノコシカケ」は断面が全て
一様に積層状のようになっています。この断面を確認することで、両者の違いが判断できます。
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4.粉砕品
「粉砕」したものを比較してみました。まず色の違いがわかります。黄土色とチョコレート色、
また手で触った感触も違います。このように「ブナ」「コフキ」の違いは明確です。「コフキサルノコシカケ」は
採取量が少なく手に入りにくいので、少ない量を上手に利用するには、「さるのこしかけ酒」にして、
ご利用されることをおすすめいたします。少ない量で多くのさるのこしかけ酒をつくれますから。
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