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「せんぶり」は各地で見られる薬草です。秋の後半に開花した全草を日陰干にして煎じて使用します。
腹痛やむかつき、食べすぎなど腹部の違和感全体に使用される代表的な民間薬として知られています。
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この地方で人気のある「薬来山」は、昔は「せんぶり」の宝庫でした。今はレジャー施設や
、温泉観光施設で村おこしに貢献しています。
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「げんのしょうこ」・・・「せんぶり」とならび採取された「薬草」に「げんのしょうこ」が
あります。別名「猫の足」などと呼ばれてます。そういえば「猫の足」は、いろんな薬草などの
例えに使われています。・・よ~く「猫の足」を、観察してください。
・・なにかわかるかも・・・ふ~ぅむ・・この肉球が・・
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★「せんぶり」のご案内
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商品名...せんぶり(全草乾燥)
販売価格...1600円/ 20g
良薬は苦し・・ってこんなに
ご注文はこちら薬草 健康茶から
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・・・「せんぶり」・・・
小学校の秋の遠足は地元、「加美富士」と親しまれている「薬来山(やくらいさん)」です。
標高は550mぐらいでしょうか、小学校の4年生ぐらいから十分に登山が楽しめる山です。
「薬来山(やくらいさん)」と命名されているぐらいですから、
薬草などが多く自生していることなどでも知られている山です。
ふもとの裾野の高原には、多くの「せんぶり」があり、家族のお土産はこの「せんぶり」でした。
めいめいが採取して持ち帰り陰干しして、煎じて飲みます。
食料事情が悪い時代なので、なんでも口に入れてしまい、よく腹痛に見舞われました。
そうすると決まって土瓶に入った「せんぶり汁」を、飲まされます。
子供のころなのでその苦味を忘れてしまいましたが、
「せんぶり」は、各家庭の常備薬でどこの家庭でも使われていました。
同じところに行きました。
もう昔の面影はなく、ふもとの高原は、ゴルフ場、スキー場に変わりました。
登山道も整備されました。
林道脇の草むらや、土手を探しますが「せんぶり」の姿を見つけることはできません。
さんざん探しますが、やっぱり「せんぶり」をみいだすことはできません
あの広大な高原に数限りなくあった「せんぶり」は、どこに消えたのでしょうか
開発の波に消されたのでしょうか
それとも採り尽くされたのでしょうか
白い小さな可愛らしい花を咲かせた高原の「せんぶりの花」は
子供心にきれいでした。
さらに奥山へと行く道すがらのがけ地に、白い小さな花を見つけることができました。
近寄ってみると「せんぶり」です。
小さなつぼみからでようとする姿は、とても懐かしい気持ちがしました。
崖地には西からの風が吹いてきて、せんぶりの花を揺らします。
きしゃなせんぶりは、吹く風のまま体全体を左右に振りました。
周囲には15cmぐらいの小さな「せんぶり」が、数本出ています。
「ああ~よかった・・・絶滅したかとおもった~」
でも・・・
「せんぶりも・・貴重な薬草になって・・・」
そう思うといつもは、何気なく採取する「せんぶり」を採取することをためらいました。
「せんぶり」は、この周辺では身近な薬草でした。
家庭薬として採取されたり、発生地が開発されたりしてその発生量は
激減しています。
あの「千回振っても苦い」せんぶりの味も貴重な味になるのでしょうか?・・
薬草の採取は、とっても複雑な心境です。
自然破壊、種の絶滅に一役買っているんではないかと・・・・
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