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春の「ねまがりたけ」が、山の人たちの人気者なら、 秋の「なめこ」は、それ以上の人気者です。 晩秋の代表的なきのこで、山の人たちは待ちかねたように 「なめこ」採りに向かいます。 以前は近くの山でも「なめこ」は見ることができたのに、 最近では奥山でも採取は難しくなってきた「きのこ」です。 「なめこ」に対する東北地方の人々の愛着は、想像以上です。 なめこの秋のシーズンには鉄道の売店、道の駅、ドライブイン、 直売所などありとあらゆるお店で取り扱っています。 また、消費も盛んです。 温泉街の地元の旅館やホテルでは、秋のなめこ汁は欠かせない料理になっているのです。 お土産店での、なめこの売れ行きは他を圧倒します。 いつでもあるだけ売れる「きのこ」なのですから・・・ このようなきのこは、他に見当たりません。 天然ものが不足がち(圧倒的に不足しています・・ぜえんぜえん・・たりませえん)で、 原木栽培「なめこ」もでてきますが、これも飛ぶように売れてしまいます。 原木栽培「なめこ」は、栽培品でも天然物に本当に似ています。 栽培品でこんなに似ている「きのこ」は知りません。 何が似てるかといっても・・・似ているんです。 色、姿かたち、ぬめりぐあいがとっても似ています。 なんと汚れ具合まで、いかにも天然品らしいのです。 もし、天然品と言って販売しても、栽培品だと気がつく人はまれでしょう どのようなものでも、栽培品と天然品との違いが ありますが、なめこについてはわかりにくいのです。 天然品は大きさがそろわないのが最大の特長です。 同一の場所で天然品は何十キロとは採取ができません。 必ずいろいろな場所でのなめこの採取となりますので、 大きさはそろうことはありません。 また、天然品が一般の販売所に出ることも稀ですので、 (それだけ採取量が少なく販売店まで出回らない) 袋詰めで1kg単位で何袋も販売されているようであれば、 これは原木栽培品ということになります。 「なめこ」採りは、想像以上に大変です。 まいたけや、マツタケとは違い、発生量は多いので 奥山のブナ林を駆け巡ることで必ず採取はできます でも採取場所は普通のところではありませんので大変なのです。 「きのこ」は、同じ木に毎年でることが多いものです。 この「なめこ」も律義者で同じ木に出ることから、 「きのこ狩り者」の競争となります。 「なめこ」は、「まいたけ」とちがい一度採取しても、 時期が違うものがまたでてくることがあるのであきらめずに 根気よく通うことで2番手でも、採取ができるきのこです。 晩秋の秋、寒さに手をかじかませながら、沢ををよじ登り崖地を渡り、 斜面に足をとられ、防寒具の襟を立てて、「なめこ」採りは山々を巡るのです。 「天然のなめこ」は、そんな苦労の結晶の「きのこ」です。 |
なめこは時として大群で発生することがあります。 それは想像以上の大群なのです。 「うわぁ〜すごい・・すごい」 うれしさのあまり、発生している木へ一目散 もう途中の藪や蔦などは目にも入りません 「すご〜い」 出ている木に近寄り採取しようとすると 「あなた一人なの」 「えっ・・一人だけど・・」 思わず周囲を見渡しますが誰もいません するとまた 「あなた一人なの」 「誰・・あなたは!」 「もし誰かきたら・・どうするの」 「誰か来るって!」 そうか、なめこ採りの人たちはこの木を狙ってるし 他の誰か来ることもあるかも あわてて体を藪道のほうに寄せて、木にすがりつきます 誰かが来ても、こちらから来るはずだから体は移動したし 自分が優先だから・・ 「こうすれば、誰かが来ても・・」 「よし・・よし・・と・・」 周囲を見回しながらあわてて採取していると するとまた、 「もし誰かきたら・・どうするの」 「・・採らせてくださいと言われたら・・どうしょうか・・」 「う〜ん・・困った・・断りにくいし」 「そうだ・・採りやすいところから急いで採ろう・・」 今度は採りやすいところを重点的に採取、木の上や下など 探しながら採取するところは後回しにすることにしました 「まあ〜意地悪な人ね」 「意地悪って」 「他の人には採らせて上げないの」 「だって・・」 「自分の採りやすいところから採って」 「これって普通でしょ」 「意地悪よ・・誰にも採らせまいとあせってるでしょ」 「別に・・あせってなんかないもの」 「だったらゆっくりと、順番に採ったらいいものを 良いところだけを間引いて採って・・それって意地悪よ」 「意地悪でなくて・・小さいものは残しておこうという考えよ」 「でも、藪道のほうはきれいに採ったんじゃないの」 「あ〜あれは・・ 初めはそうだったんけど・・」 「本当?・・」 「本当よ」 「意地悪でないの」 「意地悪なんか・・・?」 なめこは語りかけてくるのです 気持ちを小悪魔的にしょうとするのです 意地悪な気持ちを高めようとするのです 採取に夢中です 「随分と熱心なこと」 「そうよ・・常日頃からよ」 少しうしろめいた気持ちが働きました 「誰も来ないことを祈っていない」 「そんな馬鹿なことを」 「でも・・こなければと思ってるでしょ」 「それはね・・少しは」 「ほ〜ら・・本音がでた」 「だって普通よ・・普通の考えよ」 「やっぱり意地悪なんだ」 「そんな・・」 採り終えてほっとしていると 「良かったね・・自分だけ採れて」 「誰か来たら、分けてあげたもんね」 「まあ〜ほんとうかしら」 「ほんとうなんだから」 ・・・なめこは意地悪です・・・ おおらかな気持ちで楽しく「あなたを採取」させようとしないからです ・・・なめこは意地悪です・・・ よこしまな考えを引き起こそうとするからです ・・・なめこは意地悪です・・・ |
料理 味噌汁や和え物。・・・なめこ汁は日本の秋を代表する味です・・ 小粒をそろえたなめこ雑炊も美味しい、醤油を使ったおろし煮、 千切りのとろろやもずくとの付け合せ、ぬめりたっぷりの佃煮も・・ |
保存方法 瓶詰めまたは冷凍保存 |
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