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アサツキとノビル・・・本当に見訳が付きません でも「ノビル」はほとんど採取が出来ないので 「ノビル」と思っていてもほとんどが「アサツキ」なのです あるとき「師匠」が言いました この土手に栽培しているのは「ノビル」だよって えっ「ノビル」? 「ノビル」は山菜図鑑で見たり 山菜仲間が話しているのを聞いたことはありますが 直接に見るのは初めてでした。 細い茎が株の中から10数pほど上に突き出しています どこにでもあるような野草のようでした 野菜の「ニラ」のようだったり「ラッキョウ」のようにも見えます 「珍しかったら持って行っていいぞ」 「いただいてもいいんですか」 「おう いいよ」 あるところで見つけた「数少ない山菜の仲間だから大事にしな」って それから数年、植えて3年たつと「ノビル」は大きな株になりました それまでは植えっぱなしでの放任でしたが 植えた「ノビル」数株は環境に負けないで育ったようです 山の仲間が見えたときに 「ノビルって知っている」と尋ねました 彼の父が開拓で奥山に入り高校時代まで電気の無い生活をした人です 電気の無い、洗濯機や冷蔵庫が無い生活です・・・そんな暮らし・・想像ができますか??? そのために山の物の利用方法はよく知っています もちろん山菜やキノコについての知識も豊富な「山の暮らし達人」なのです 「ノビル」ですか? 「そういえば昔ノビルも食べたっけな」というのですが 「さて・・ノビルって・・どんなだっけかな」 「うちではアサツキは栽培しているけど・・ノビルね〜〜」 そこで自慢げに庭のノビルを見せました 「師匠がくれたノビルです」 「う・・うん・・ノビルって・・これが」 「そうです・・大切にしていたものを分けていただきました」 「ノビル・・・これが??」 不思議そうに首をかしげています すると一掴み抜いて口へ入れると 「う〜〜ん」と 次は根の球根を見てまだ納得がいかなそうです 「これは ノビルと違うような気がしますが」というのです でも「師匠」は山の大ベテラン そしてその息子が調理師で偶然ノビルを頂いたときに居合わせて ノビルとアサツキのうんちくを聞かされたので 間違いのない「ノビル」と思っていたのですが 電気の無い生活18年の「山の暮らし達人」は 「違うような気がする」という意見なのです 結局決め手がなく 数日後「山の暮らし達人」は自家栽培の「アサツキ」を持参して 植えてある「ノビル」と比較するのです 根を見たりしてますが比較の決め手が見つからないようです 何日かたったあるひのこと 偶然ですが「ノビル」を栽培している人がいることがわかりました 早速「達人」と伺いますと庭の傾斜地に細いニラのようなものを 指してこれが「ノビル」っていうのです それは栽培というより勝手に増えて行って面積を広げていったようです 「アサツキ」も斜面が好きでよく見かけますが 「アサツキ」よりも一回りも小さく野草(雑草)のように見えました そして無造作に「ノビル」を引き抜いて根を見せてくれました 「ほら・・アサツキと球根が違うよ」 そこから数株「ノビル」をいただいて 植えてある「アサツキ」と比較しました 似ていますが違うのです 「違う・・違う・・」 「やっぱり これはアサツキです」 達人は喜びの声をあげました それから山の畑に「ノビル」を植えに行きました 看板も立てました 「ノビル」って それが翌年のこと植えた「ノビル」が異様に成長しているのです 早速「達人」に連絡し2人で見に行くと まるで見たことの無いような葉を出しているのです 「達人」例によって「ノビル」を引き抜きますと球根は「ラッキョウ」のようになっています 「これは・・・「ノビル」ではない」 「ニンニクでは??」 「えっ・・ニンニク」 ノビルの植えたところは若芽がニンニクの芽になっていたのです 達人はこう話すのです ノビルを植えた場所は以前はニンニク畑でしたので 残ったニンニクに「ノビル」が負けてニンニクだけが芽を出したというのです 野草が野菜に負ける?? 「ノビル」は繁殖力が弱く、また環境適応能力も弱そうです だから年々「ノビル」を見ることが無くなってきたようです 貴重な「ノビル」だったのです 「ノビル」と「アサツキ」の狂想曲は終焉ですが その違いや特長を十分に堪能させていただきました でも「師匠」にはまだ告げていません 「師匠」はあれを「ノビル」と信じているから 彼を傷つける訳にはいかないのです いつもの悪玉が「言っちゃえ!言っちゃえ!」 と言って攻めるのです どういしたらいいのか迷う今日この頃 「ノビル」と「アサツキ」の第二楽章はあるのでしょうか |
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